メールノベストプラクティス – コクナイキャリアヘン –国内キャリアメール(docomo、au、SoftBankなど)では、利用者を迷惑メールやなりすましメールから保護するため、迷惑メール対策や送信ポリシーを強化しています。 そのため、送信側の認証設定や送信方法が適切でない場合、メールの遅延や不達が発生する可能性があります。 各社では、受信者へ安定的にメールを届けられるよう、メール送信者向けに推奨される認証設定や送信方法などをまとめた「ベストプラクティス」を公開しています。 本記事では、国内キャリアメール宛てに送信する際のベストプラクティスと、共通して確認すべきポイントを紹介します。目次メール送信時のベストプラクティスとは?audocomoSoftBank共通の確認ポイントまとめ■ 1. メール送信時のベストプラクティスとは?メール送信時のベストプラクティスとは、メールを安全かつ安定して受信者に届けるための技術設定や運用ルールのことです。 各社でメール送信者向けにベストプラクティスを公開しており、これらに沿って配信を行うことで、メールの到達性をより安定させられます。■ 2. au◇ auのベストプラクティス抜粋auは、auメール宛てに送信する情報提供者やメールサーバー管理者向けに、送信時の注意事項を公開しています。 特徴的な内容について以下に抜粋して紹介します。【参考サイト】 auメールへメール送信する際の注意事項 – au 送信ドメイン認証SPFレコードについて – au◇ SPFレコードをエンベロープFrom、ヘッダーFromドメインの両方に登録するauでは、基本的にはエンベロープFromドメインのSPFレコードを参照していますが、受信者側の設定で「なりすまし規制(高)」とした場合はヘッダーFromドメインのSPFレコードも参照し、SPFレコードが無い場合は受信拒否されます。 エンベロープFrom、ヘッダーFromドメインのどちらにもSPFレコードを登録するようにしましょう。◇ 毎正時を避けるメール配信を検討する毎正時(~時00分)前後にメール送信要求が集中することにより、ネットワークの混雑などに遅延が発生するおそれがあるため、可能な限り毎正時を避けて配信することが推奨されています。 時間的な制約が無いメールであれば、毎正時のメール配信を避ける運用を検討をしましょう。■ 3. docomo◇ docomoのベストプラクティス抜粋NTTドコモは、ドコモメールアドレス宛てにメールを送信する際の注意事項を公開しています。送信方法が適切でない場合、着信遅延や不達が発生するケースがあると説明されています。【参考サイト】 メールを送信する際の注意事項 – NTTドコモ◇ 短縮URLの利用は避ける短縮URLが含まれているとメールが届かない場合があると案内されています。 メール内には短縮前のURLを記載するといいでしょう。■ 4. SoftBank◇ SoftBankのベストプラクティスSoftBankは、メール送信者向けのベストプラクティスがまとまっているページはありませんが、なりすましメールによるフィッシング詐欺対策として、2024年4月上旬から順次DMARCを導入すると公式に案内されていますので紹介します。【参考サイト】 なりすましメール対策として送信ドメイン認証技術「DMARC」を導入 – SoftBank◇ DMARCに対応する必要があるSoftBankは、迷惑メール対策として「なりすましメールの拒否」機能を提供しており、DMARC導入により、DMARCに対応した送信元メールアドレスを詐称したメールも抑止できると説明しています。 「なりすましメールの拒否」機能の初期設定はオンになっているため、SoftBank宛のメールについてはDMARCの対応が必須と考えていいでしょう。■ 5. 共通の確認ポイント◇ 送信ドメイン認証を正しく設定するメールを送信する際は、送信元が正当なドメイン所有者であることを受信側に示すため、送信ドメイン認証の設定が重要です。 代表的な認証方式には、SPF、DKIM、DMARCがあります。 これらはメールのなりすまし対策や到達性の向上に関わる重要な仕組みであり、大量配信や商用メールを扱う場合は前提として設定しておくべき項目です。 SPF、DKIM、DMARCの仕組みや設定方法については、それぞれ個別の記事で解説しています。【参考技術情報記事はこちら ↓ 】 技術情報記事「SPFとは?」 技術情報記事「DKIMとは?」 技術情報記事「DMARCとは?」◇ 送信元ドメインにAレコード・MXレコードを登録するau、docomo では送信元ドメインにAレコード・MXレコードを登録するよう案内をしています。 送信元ドメインにAレコード・MXレコードが設定されていないと、他のメールサービスでも受信拒否される場合がありますので、エンベロープFromドメイン、ヘッダーFromドメインに対しAレコード・MXレコードを登録するようにしましょう。◇ 配信リストの品質を維持するメール配信は、受信者が明確に受信を希望している宛先に限定することが基本であり、古い配信リストへのメール配信は避けましょう。 例えば宛先不明などのメールアドレスに大量送信した場合、一時的にメールの受信拒否を受けるといった事例を複数確認しているので、以下のような定期的な配信リストのメンテナンスが重要となってきます。・ハードバウンスしたメールアドレスを配信対象から除外する ・長期間反応のない宛先を除外する(開封・URLクリック・サイトログインが一定期間なし) ・配信停止を要求された宛先へのメール配信を確実に停止する ・登録された経路と同意取得日時を管理する◇ 配信停止の導線を明確にするメールマガジンやプロモーションメールでは、受信者が容易に配信停止できる導線を用意します。 配信停止方法が分かりにくい場合、受信者は配信停止ではなく迷惑メール報告を選択する可能性があります。 配信停止対応では、本文内の配信停止リンクに加えて、メールヘッダーでのワンクリック配信停止(List-Unsubscribeヘッダー)にも対応することが望ましいです。【List-Unsubscribeヘッダーの記載例】List-Unsubscribe: <https://example.jp/unsubscribe/xxxx List-Unsubscribe-Post: List-Unsubscribe=One-Click◇ 送信内容と送信頻度を管理する受信者が登録時に期待した内容と異なるメールを送ると、開封率やクリック率が低下し、迷惑メール報告につながります。 たとえば、月次ニュースレターに登録したユーザーへ、事前説明なく日次の営業メールを送ることは避けるべきです。 購読時には、配信内容、配信頻度、差出人名、配信目的を明確にしておくことが重要です。◇ トランザクションメールとマーケティングメールの送信経路を分けるパスワード再設定、購入完了、請求通知、セキュリティ通知などのトランザクションメールは、確実な到達性が求められています。 しかし、メールマガジンやキャンペーン通知などのマーケティングメールは、配信停止や迷惑メール報告の影響を受けやすいため、トランザクションメールと同じ送信経路(送信ドメイン、サブドメイン、IPアドレス、配信サービスなど)で配信すると、重要な通知の到達性に影響する可能性があります。 用途ごとに送信経路を分けることで、送信者評価の影響範囲を限定しやすくなります。■ 6. まとめメールを安定して届けるためには、SPF、DKIM、DMARCなどの送信ドメイン認証を正しく設定し、Fromドメインと認証ドメインの整合性を保つことが重要です。 また、送信元ドメインのDNS設定、配信リストの管理、配信停止対応、送信内容や頻度の見直しなど、技術面と運用面の両方を継続的に確認する必要があります。 国内キャリアメールでは、各社ごとに推奨事項や受信制限の考え方が異なるため、大量配信や重要な通知を行う場合は、各社の公式情報を確認したうえで運用することが大切です。 メールは送信できるだけでなく、受信者に安定して届く状態を維持することを重視しましょう。
技術情報
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メール送信のベストプラクティス - 国内キャリア編 -
最終更新日:
2026年5月26日メールノベストプラクティス – コクナイキャリアヘン –
国内キャリアメール(docomo、au、SoftBankなど)では、利用者を迷惑メールやなりすましメールから保護するため、迷惑メール対策や送信ポリシーを強化しています。
そのため、送信側の認証設定や送信方法が適切でない場合、メールの遅延や不達が発生する可能性があります。
各社では、受信者へ安定的にメールを届けられるよう、メール送信者向けに推奨される認証設定や送信方法などをまとめた「ベストプラクティス」を公開しています。
本記事では、国内キャリアメール宛てに送信する際のベストプラクティスと、共通して確認すべきポイントを紹介します。
目次
■ 1. メール送信時のベストプラクティスとは?
メール送信時のベストプラクティスとは、メールを安全かつ安定して受信者に届けるための技術設定や運用ルールのことです。
各社でメール送信者向けにベストプラクティスを公開しており、これらに沿って配信を行うことで、メールの到達性をより安定させられます。
■ 2. au
◇ auのベストプラクティス抜粋
auは、auメール宛てに送信する情報提供者やメールサーバー管理者向けに、送信時の注意事項を公開しています。
特徴的な内容について以下に抜粋して紹介します。
【参考サイト】
auメールへメール送信する際の注意事項 – au
送信ドメイン認証SPFレコードについて – au
◇ SPFレコードをエンベロープFrom、ヘッダーFromドメインの両方に登録する
auでは、基本的にはエンベロープFromドメインのSPFレコードを参照していますが、受信者側の設定で「なりすまし規制(高)」とした場合はヘッダーFromドメインのSPFレコードも参照し、SPFレコードが無い場合は受信拒否されます。
エンベロープFrom、ヘッダーFromドメインのどちらにもSPFレコードを登録するようにしましょう。
◇ 毎正時を避けるメール配信を検討する
毎正時(~時00分)前後にメール送信要求が集中することにより、ネットワークの混雑などに遅延が発生するおそれがあるため、可能な限り毎正時を避けて配信することが推奨されています。
時間的な制約が無いメールであれば、毎正時のメール配信を避ける運用を検討をしましょう。
■ 3. docomo
◇ docomoのベストプラクティス抜粋
NTTドコモは、ドコモメールアドレス宛てにメールを送信する際の注意事項を公開しています。送信方法が適切でない場合、着信遅延や不達が発生するケースがあると説明されています。
【参考サイト】
メールを送信する際の注意事項 – NTTドコモ
◇ 短縮URLの利用は避ける
短縮URLが含まれているとメールが届かない場合があると案内されています。
メール内には短縮前のURLを記載するといいでしょう。
■ 4. SoftBank
◇ SoftBankのベストプラクティス
SoftBankは、メール送信者向けのベストプラクティスがまとまっているページはありませんが、なりすましメールによるフィッシング詐欺対策として、2024年4月上旬から順次DMARCを導入すると公式に案内されていますので紹介します。
【参考サイト】
なりすましメール対策として送信ドメイン認証技術「DMARC」を導入 – SoftBank
◇ DMARCに対応する必要がある
SoftBankは、迷惑メール対策として「なりすましメールの拒否」機能を提供しており、DMARC導入により、DMARCに対応した送信元メールアドレスを詐称したメールも抑止できると説明しています。
「なりすましメールの拒否」機能の初期設定はオンになっているため、SoftBank宛のメールについてはDMARCの対応が必須と考えていいでしょう。
■ 5. 共通の確認ポイント
◇ 送信ドメイン認証を正しく設定する
メールを送信する際は、送信元が正当なドメイン所有者であることを受信側に示すため、送信ドメイン認証の設定が重要です。
代表的な認証方式には、SPF、DKIM、DMARCがあります。
これらはメールのなりすまし対策や到達性の向上に関わる重要な仕組みであり、大量配信や商用メールを扱う場合は前提として設定しておくべき項目です。
SPF、DKIM、DMARCの仕組みや設定方法については、それぞれ個別の記事で解説しています。
【参考技術情報記事はこちら ↓ 】
技術情報記事「SPFとは?」
技術情報記事「DKIMとは?」
技術情報記事「DMARCとは?」
◇ 送信元ドメインにAレコード・MXレコードを登録する
au、docomo では送信元ドメインにAレコード・MXレコードを登録するよう案内をしています。
送信元ドメインにAレコード・MXレコードが設定されていないと、他のメールサービスでも受信拒否される場合がありますので、エンベロープFromドメイン、ヘッダーFromドメインに対しAレコード・MXレコードを登録するようにしましょう。
◇ 配信リストの品質を維持する
メール配信は、受信者が明確に受信を希望している宛先に限定することが基本であり、古い配信リストへのメール配信は避けましょう。
例えば宛先不明などのメールアドレスに大量送信した場合、一時的にメールの受信拒否を受けるといった事例を複数確認しているので、以下のような定期的な配信リストのメンテナンスが重要となってきます。
・ハードバウンスしたメールアドレスを配信対象から除外する
・長期間反応のない宛先を除外する(開封・URLクリック・サイトログインが一定期間なし)
・配信停止を要求された宛先へのメール配信を確実に停止する
・登録された経路と同意取得日時を管理する
◇ 配信停止の導線を明確にする
メールマガジンやプロモーションメールでは、受信者が容易に配信停止できる導線を用意します。
配信停止方法が分かりにくい場合、受信者は配信停止ではなく迷惑メール報告を選択する可能性があります。
配信停止対応では、本文内の配信停止リンクに加えて、メールヘッダーでのワンクリック配信停止(List-Unsubscribeヘッダー)にも対応することが望ましいです。
【List-Unsubscribeヘッダーの記載例】
◇ 送信内容と送信頻度を管理する
受信者が登録時に期待した内容と異なるメールを送ると、開封率やクリック率が低下し、迷惑メール報告につながります。
たとえば、月次ニュースレターに登録したユーザーへ、事前説明なく日次の営業メールを送ることは避けるべきです。
購読時には、配信内容、配信頻度、差出人名、配信目的を明確にしておくことが重要です。
◇ トランザクションメールとマーケティングメールの送信経路を分ける
パスワード再設定、購入完了、請求通知、セキュリティ通知などのトランザクションメールは、確実な到達性が求められています。
しかし、メールマガジンやキャンペーン通知などのマーケティングメールは、配信停止や迷惑メール報告の影響を受けやすいため、トランザクションメールと同じ送信経路(送信ドメイン、サブドメイン、IPアドレス、配信サービスなど)で配信すると、重要な通知の到達性に影響する可能性があります。
用途ごとに送信経路を分けることで、送信者評価の影響範囲を限定しやすくなります。
■ 6. まとめ
メールを安定して届けるためには、SPF、DKIM、DMARCなどの送信ドメイン認証を正しく設定し、Fromドメインと認証ドメインの整合性を保つことが重要です。
また、送信元ドメインのDNS設定、配信リストの管理、配信停止対応、送信内容や頻度の見直しなど、技術面と運用面の両方を継続的に確認する必要があります。
国内キャリアメールでは、各社ごとに推奨事項や受信制限の考え方が異なるため、大量配信や重要な通知を行う場合は、各社の公式情報を確認したうえで運用することが大切です。
メールは送信できるだけでなく、受信者に安定して届く状態を維持することを重視しましょう。