リスト・アンサブスクライブヘッダートハ?メールマガジンやお知らせメールを受け取ったとき、 メールの上部や本文の近くに「配信停止」や「購読をやめる」といったリンクが表示されていることがあります。 この仕組みを支えているのが、List-Unsubscribeヘッダーです。 この記事では、List-Unsubscribeヘッダーの役割や仕組みを、専門知識がない方にもわかりやすく解説します。目次List-Unsubscribeヘッダーとはどんな役割があるのか設定されているとどう表示されるのかList-Unsubscribeヘッダーの書き方メリットと注意点まとめ■ 1. List-Unsubscribeヘッダーとは◇ メールに「配信停止の方法」を知らせる仕組みList-Unsubscribe(リスト・アンサブスクライブ)ヘッダーとは、受信者が簡単にメール配信を停止できるようにするためのメールヘッダーです。たとえば、企業がメールマガジンを配信するときに、 「もう受け取りたくない」と思った人がすぐに解除できるように、 このヘッダーを設定しておくことで、メールソフト(例:Gmailなど)に「登録解除」ボタンが自動で表示されるようになります。 ■ 2. どんな役割があるのか◇ 受信者が安心してメールを受け取るためのものList-Unsubscribeヘッダーは、受信者が「自分の意思で簡単に購読をやめられる」ことを目的にしています。これにより、受信者が迷惑メールとして報告する前に、自分で解除できる配信側(企業)も信頼を保ちながらメールを送れるメールの開封率・評価を下げずに済むといったメリットがあります。つまり、「迷惑メール」として扱われるのを防ぐための、正しい配信のマナーでもあるのです。■ 3. 設定されているとどう表示されるのか◇ メールソフトが自動的に解除ボタンを表示List-Unsubscribeヘッダを設定しておくと、 対応しているメールソフト(Gmail、Outlookなど)が自動的に「配信停止リンク」を表示します。たとえばGmailの場合、 差出人名の右横に「登録解除」というボタンが表示されます。 このボタンを押すと、ユーザーは安全にメールを解除できます。◇ 表示されない場合もあるメールソフトによっては、この機能に対応していない場合もあります。 また、設定方法に誤りがあると、ボタンが表示されないこともあります。■ 4. List-Unsubscribeヘッダーの書き方◇ 基本的な記述例List-Unsubscribeヘッダーは、メールのヘッダー部分に次のように記述します。List-Unsubscribe: <mailto:unsubscribe@example.com>, <https://example.com/unsubscribe> このように、メールアドレスまたはURLを指定します。mailto: → メールで解除する方式(例:返信で配信停止)https: → ウェブ上で解除する方式(例:配信停止ページにアクセス)どちらか一方でも構いませんが、 両方を設定しておくことで、より多くのメールソフトに対応できるようになります。◇ 設定例のイメージFrom: info@company.co.jp Subject: メールマガジン第10号 List-Unsubscribe: <mailto:unsubscribe@company.co.jp>, <https://company.co.jp/unsubscribe> このように設定しておくと、受信者のメールソフトが「配信停止リンク」を自動で表示します。■ 5. メリットと注意点◇ メリットユーザーが簡単に配信停止できるため、信頼性の高いメールと判断されやすい「迷惑メール報告」を減らし、メールの到達率を保てる法律(特定電子メール法)にも適した、安全なメール配信ができる◇ 注意点設定方法を誤ると、ボタンが表示されないことがある不正なリンク(無効なURLや間違ったメールアドレス)を記載すると、解除ができなくなる一部のメールサービスではサポートされていない場合がある■ 6. まとめList-Unsubscribeヘッダーは、受信者がメールの受け取りをやめたいときに、 安全かつ簡単に「配信停止」できるようにするための仕組みです。メールソフトに「配信停止」ボタンを表示できる受信者の信頼を得やすく、迷惑メール扱いを防げる正しい設定で、より良いメール配信環境を実現できる企業がメールを送る際には、利用者が自分の意思でやめられる仕組みを整えることが、 誠実なコミュニケーションの第一歩といえるでしょう。
技術情報
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List-Unsubscribeヘッダーとは?
最終更新日:
2025年11月25日リスト・アンサブスクライブヘッダートハ?
メールマガジンやお知らせメールを受け取ったとき、
メールの上部や本文の近くに「配信停止」や「購読をやめる」といったリンクが表示されていることがあります。
この仕組みを支えているのが、List-Unsubscribeヘッダーです。
この記事では、List-Unsubscribeヘッダーの役割や仕組みを、専門知識がない方にもわかりやすく解説します。
目次
■ 1. List-Unsubscribeヘッダーとは
◇ メールに「配信停止の方法」を知らせる仕組み
List-Unsubscribe(リスト・アンサブスクライブ)ヘッダーとは、受信者が簡単にメール配信を停止できるようにするためのメールヘッダーです。
たとえば、企業がメールマガジンを配信するときに、
「もう受け取りたくない」と思った人がすぐに解除できるように、
このヘッダーを設定しておくことで、メールソフト(例:Gmailなど)に「登録解除」ボタンが自動で表示されるようになります。
■ 2. どんな役割があるのか
◇ 受信者が安心してメールを受け取るためのもの
List-Unsubscribeヘッダーは、受信者が「自分の意思で簡単に購読をやめられる」ことを目的にしています。
これにより、
といったメリットがあります。
つまり、「迷惑メール」として扱われるのを防ぐための、正しい配信のマナーでもあるのです。
■ 3. 設定されているとどう表示されるのか
◇ メールソフトが自動的に解除ボタンを表示
List-Unsubscribeヘッダを設定しておくと、
対応しているメールソフト(Gmail、Outlookなど)が自動的に「配信停止リンク」を表示します。
たとえばGmailの場合、
差出人名の右横に「登録解除」というボタンが表示されます。
このボタンを押すと、ユーザーは安全にメールを解除できます。
◇ 表示されない場合もある
メールソフトによっては、この機能に対応していない場合もあります。
また、設定方法に誤りがあると、ボタンが表示されないこともあります。
■ 4. List-Unsubscribeヘッダーの書き方
◇ 基本的な記述例
List-Unsubscribeヘッダーは、メールのヘッダー部分に次のように記述します。
このように、メールアドレスまたはURLを指定します。
どちらか一方でも構いませんが、
両方を設定しておくことで、より多くのメールソフトに対応できるようになります。
◇ 設定例のイメージ
このように設定しておくと、受信者のメールソフトが「配信停止リンク」を自動で表示します。
■ 5. メリットと注意点
◇ メリット
◇ 注意点
■ 6. まとめ
List-Unsubscribeヘッダーは、受信者がメールの受け取りをやめたいときに、
安全かつ簡単に「配信停止」できるようにするための仕組みです。
企業がメールを送る際には、利用者が自分の意思でやめられる仕組みを整えることが、
誠実なコミュニケーションの第一歩といえるでしょう。