マルチパートメールトハ?私たちが受け取るメールの中には、文字だけのメールもあれば、画像やデザインが入ったメールもあります。 こうしたメールを1通で両方の形式に対応させる仕組みが「マルチパートメール」です。 この記事では、マルチパートメールの意味や仕組み、メリット・デメリットを解説します。目次マルチパートメールとはテキストメールとHTMLメールの違いマルチパートメールの仕組みマルチパートメールのメリットマルチパートメールのデメリットまとめ■ 1. マルチパートメールとは◇ 2つの形式を1通にまとめたメールマルチパートメールとは、テキスト形式とHTML形式の2種類の内容を、1通のメールにまとめて送る仕組みです。つまり、受信する人のメールソフトがどちらの形式に対応していても、正しく内容を表示できるように作られています。◇ 例HTML対応のメールソフト → 画像や装飾つきのHTML版を表示テキストのみのメールソフト → 文字だけのテキスト版を表示このように、マルチパートメールは「どんな環境でも読める」ように工夫されたメール形式です。■ 2. テキストメールとHTMLメールの違い◇ テキストメール文字だけで構成されたメールです。 デザインや色は使えませんが、どんな機種・ソフトでも確実に読めます。◇ HTMLメールWebページのように、文字の色や大きさ、画像、リンクを含められるメールです。 見た目が華やかで読みやすく、企業の案内やキャンペーンなどによく使われます。種類特徴利点欠点テキストメール文字だけ軽くて確実に届く見た目がシンプルHTMLメール画像・色・リンクありデザイン性が高い対応していない環境では崩れるマルチパートメールは、この2つの長所を組み合わせた形です。■ 3. マルチパートメールの仕組みマルチパートメールは、「MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)」という仕組みを使って、 1通の中に複数のパート(部分)を入れています。通常は次のような2つの部分で構成されています。text/plain:テキスト版(文字だけの内容)text/html:HTML版(画像や装飾を含む内容)受信者のメールソフトは、自動的に自分が表示できる方を選んで表示します。■ 4. マルチパートメールのメリット◇ どんな環境でも読めるテキスト形式しか対応していない古いソフトでも、内容を読むことができます。 一方で、HTMLに対応している環境ではデザインのあるメールが表示されます。◇ HTMLメールのトラブルを防げるHTML形式だけで送ると、一部の受信者ではレイアウトが崩れたり、表示できなかったりします。 マルチパート形式なら、HTMLが表示できない環境でもテキストで内容を伝えられます。◇ メールマーケティングに最適企業がメールマガジンやお知らせを送るとき、見た目の良さと確実な配信を両立できるため、マルチパートメールがよく使われています。■ 5. マルチパートメールのデメリット◇ メールサイズが大きくなるテキストとHTMLの両方を含むため、メール全体のデータ量が増えます。◇ 作成に手間がかかる2種類の内容(テキスト版とHTML版)を用意する必要があるため、通常のメールよりも作成の手間がかかります。◇ 受信環境によっては意図通りに表示されない一部のメールソフトでは、文字化けや画像非表示になることがあります。■ 6. まとめマルチパートメールは、テキストとHTMLの両方を1通にまとめたメール形式です。どんな環境でも読める(HTML非対応でもOK)デザイン性と確実な配信を両立できるマーケティングメールに最適ただし、サイズが大きくなったり、作成に時間がかかるというデメリットもあります。メールを確実に届けつつ、見やすく効果的なデザインを使いたい場合に、マルチパートメールはとても有効な方法です。
技術情報
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マルチパートメールとは?
最終更新日:
2025年11月7日マルチパートメールトハ?
私たちが受け取るメールの中には、文字だけのメールもあれば、画像やデザインが入ったメールもあります。
こうしたメールを1通で両方の形式に対応させる仕組みが「マルチパートメール」です。
この記事では、マルチパートメールの意味や仕組み、メリット・デメリットを解説します。
目次
■ 1. マルチパートメールとは
◇ 2つの形式を1通にまとめたメール
マルチパートメールとは、テキスト形式とHTML形式の2種類の内容を、1通のメールにまとめて送る仕組みです。
つまり、受信する人のメールソフトがどちらの形式に対応していても、正しく内容を表示できるように作られています。
◇ 例
このように、マルチパートメールは「どんな環境でも読める」ように工夫されたメール形式です。
■ 2. テキストメールとHTMLメールの違い
◇ テキストメール
文字だけで構成されたメールです。
デザインや色は使えませんが、どんな機種・ソフトでも確実に読めます。
◇ HTMLメール
Webページのように、文字の色や大きさ、画像、リンクを含められるメールです。
見た目が華やかで読みやすく、企業の案内やキャンペーンなどによく使われます。
マルチパートメールは、この2つの長所を組み合わせた形です。
■ 3. マルチパートメールの仕組み
マルチパートメールは、「MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)」という仕組みを使って、
1通の中に複数のパート(部分)を入れています。
通常は次のような2つの部分で構成されています。
受信者のメールソフトは、自動的に自分が表示できる方を選んで表示します。
■ 4. マルチパートメールのメリット
◇ どんな環境でも読める
テキスト形式しか対応していない古いソフトでも、内容を読むことができます。
一方で、HTMLに対応している環境ではデザインのあるメールが表示されます。
◇ HTMLメールのトラブルを防げる
HTML形式だけで送ると、一部の受信者ではレイアウトが崩れたり、表示できなかったりします。
マルチパート形式なら、HTMLが表示できない環境でもテキストで内容を伝えられます。
◇ メールマーケティングに最適
企業がメールマガジンやお知らせを送るとき、見た目の良さと確実な配信を両立できるため、マルチパートメールがよく使われています。
■ 5. マルチパートメールのデメリット
◇ メールサイズが大きくなる
テキストとHTMLの両方を含むため、メール全体のデータ量が増えます。
◇ 作成に手間がかかる
2種類の内容(テキスト版とHTML版)を用意する必要があるため、通常のメールよりも作成の手間がかかります。
◇ 受信環境によっては意図通りに表示されない
一部のメールソフトでは、文字化けや画像非表示になることがあります。
■ 6. まとめ
マルチパートメールは、テキストとHTMLの両方を1通にまとめたメール形式です。
ただし、サイズが大きくなったり、作成に時間がかかるというデメリットもあります。
メールを確実に届けつつ、見やすく効果的なデザインを使いたい場合に、マルチパートメールはとても有効な方法です。