メールヘッダー、ボディートハ?私たちが普段送受信している電子メールは、一見すると「本文」だけのように見えます。 しかし、実際のメールは「ヘッダー」と「ボディー」という2つの部分で構成されています。 この記事では、それぞれがどんな役割を持っているのか説明します。目次メールヘッダーとはメールボディーとはヘッダーとボディーの関係メールの仕組みを理解するメリットまとめメールは「ヘッダー」と「ボディー」でできている電子メールは、大きく分けて次の2つの部分で構成されています。ヘッダー(Header):メールの「情報」が書かれている部分ボディー(Body):メールの「本文(中身)」が書かれている部分ヘッダーは、誰から誰に送られたのか、いつ送られたのか、どんな経路を通ったのかなど、メールの背景情報を記録しています。 一方でボディーは、私たちが実際に読むメッセージの内容そのものです。■ 1. メールヘッダーとは◇ メールの「宛名ラベル」や「配送記録」のようなものメールヘッダーとは、メールの送信者・受信者・件名・送信日時などの情報を含む部分です。 たとえるなら、手紙の封筒に書かれている「宛名」や「差出人」「消印」などに相当します。メールを送るとき、このヘッダー情報をもとにメールサーバーが相手に届ける仕組みになっています。◇ メールヘッダーの主な項目メールヘッダーにはさまざまな情報が含まれていますが、主なものを簡単に紹介します。項目名意味From:メールの送信者(誰が送ったか)To:メールの受信者(誰に送ったか)Cc:参考として同じ内容を送る相手(カーボンコピー)Bcc:他の受信者に見えない形で送る相手(ブラインドカーボンコピー)Subject:メールの件名Date:メールが送信された日時Message-ID:メールを一意に識別するための番号Received:メールが通過したサーバーの情報(配送経路)特に「Received」は、メールがどのサーバーを通って届いたかを記録しており、迷惑メールの調査やトラブル解決に役立ちます。■ 2. メールボディーとは◇ メールの「本文」にあたる部分メールボディーとは、実際に私たちが読むメッセージの内容(文章、画像、リンクなど)が書かれている部分です。 ボディーには、テキスト形式のものと、HTML形式(文字の色や画像を使える形式)の2種類があります。◇ テキスト形式とHTML形式の違いテキスト形式:シンプルな文字だけのメール。どんな端末でも読みやすい。HTML形式:文字の装飾や画像の挿入が可能で、デザイン性が高い。たとえば、企業の案内メールやニュースレターなどはHTML形式がよく使われています。■ 3. ヘッダーとボディーの関係メールは、次のような構造でできています。From: example@example.com To: user@example.com Subject: テストメール Date: Tue, 21 Oct 2025 12:00:00 +0900 こんにちは。 これはテストメールです。 上の例で、上半分(From, To, Subject, Date など)がヘッダー部分、 下半分(「こんにちは。」以降)がボディー部分です。つまり、ヘッダーが「誰に・いつ・どこから」送るかを示し、ボディーが「何を伝えたいか」を示しています。■ 4. メールの仕組みを理解するメリット◇ トラブル対応に役立つメールが届かない、迷惑メールが増えるなどのトラブルが起きたとき、ヘッダーを確認すると原因を特定しやすくなります。◇ セキュリティ意識が高まるヘッダーを読むことで、「本当に正しい相手からのメールか?」を判断する手がかりになります。 たとえば、なりすましメールは送信者欄(From)が偽装されている場合が多いですが、ヘッダー情報の詳細を見ると不審な点を見つけられることがあります。■ 5. まとめ電子メールは、「ヘッダー」と「ボディー」という2つの部分でできています。ヘッダー:送信者・受信者・件名・経路など、メールの「外側の情報」ボディー:実際のメッセージ内容ヘッダーは普段意識することが少ないですが、メールの配達記録や安全確認に欠かせない情報です。 メールの構造を理解しておくことで、トラブルや迷惑メールへの対応力を高めることができます。
技術情報
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メールヘッダー、ボディーとは?
最終更新日:
2025年11月7日メールヘッダー、ボディートハ?
私たちが普段送受信している電子メールは、一見すると「本文」だけのように見えます。
しかし、実際のメールは「ヘッダー」と「ボディー」という2つの部分で構成されています。
この記事では、それぞれがどんな役割を持っているのか説明します。
目次
メールは「ヘッダー」と「ボディー」でできている
電子メールは、大きく分けて次の2つの部分で構成されています。
ヘッダーは、誰から誰に送られたのか、いつ送られたのか、どんな経路を通ったのかなど、メールの背景情報を記録しています。
一方でボディーは、私たちが実際に読むメッセージの内容そのものです。
■ 1. メールヘッダーとは
◇ メールの「宛名ラベル」や「配送記録」のようなもの
メールヘッダーとは、メールの送信者・受信者・件名・送信日時などの情報を含む部分です。
たとえるなら、手紙の封筒に書かれている「宛名」や「差出人」「消印」などに相当します。
メールを送るとき、このヘッダー情報をもとにメールサーバーが相手に届ける仕組みになっています。
◇ メールヘッダーの主な項目
メールヘッダーにはさまざまな情報が含まれていますが、主なものを簡単に紹介します。
特に「Received」は、メールがどのサーバーを通って届いたかを記録しており、迷惑メールの調査やトラブル解決に役立ちます。
■ 2. メールボディーとは
◇ メールの「本文」にあたる部分
メールボディーとは、実際に私たちが読むメッセージの内容(文章、画像、リンクなど)が書かれている部分です。
ボディーには、テキスト形式のものと、HTML形式(文字の色や画像を使える形式)の2種類があります。
◇ テキスト形式とHTML形式の違い
たとえば、企業の案内メールやニュースレターなどはHTML形式がよく使われています。
■ 3. ヘッダーとボディーの関係
メールは、次のような構造でできています。
上の例で、上半分(From, To, Subject, Date など)がヘッダー部分、
下半分(「こんにちは。」以降)がボディー部分です。
つまり、ヘッダーが「誰に・いつ・どこから」送るかを示し、ボディーが「何を伝えたいか」を示しています。
■ 4. メールの仕組みを理解するメリット
◇ トラブル対応に役立つ
メールが届かない、迷惑メールが増えるなどのトラブルが起きたとき、ヘッダーを確認すると原因を特定しやすくなります。
◇ セキュリティ意識が高まる
ヘッダーを読むことで、「本当に正しい相手からのメールか?」を判断する手がかりになります。
たとえば、なりすましメールは送信者欄(From)が偽装されている場合が多いですが、ヘッダー情報の詳細を見ると不審な点を見つけられることがあります。
■ 5. まとめ
電子メールは、「ヘッダー」と「ボディー」という2つの部分でできています。
ヘッダーは普段意識することが少ないですが、メールの配達記録や安全確認に欠かせない情報です。
メールの構造を理解しておくことで、トラブルや迷惑メールへの対応力を高めることができます。