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イーエスエムティーピートハ？

メールのやり取りのしくみには「SMTP」というルールがあります。これは、メールを送るための基本的な決まりごとです。
しかし、時代の進化とともに、より便利で安全にメールを送受信するためのしくみが求められるようになりました。
その改良版として登場したのが「ESMTP」です。この記事では、ESMTPの役割や特徴をわかりやすく解説します。

目次

1. ESMTPとは
2. SMTPとの関係
3. ESMTPの主な機能
4. まとめ

■ 1. ESMTPとは

◇ SMTPの拡張版

ESMTP（イー・エス・エム・ティー・ピー）は「Extended Simple Mail Transfer Protocol」の略で、従来のSMTPを拡張した仕組みです。SMTPはインターネット上でメールを送るための基本ルールですが、機能が限られていました。たとえば、送信者の正当性を確認する機能など、今では当たり前の機能が使えなかったのです。この制限を解消するために、より多くの機能を扱えるようにしたのがESMTPです。

■ 2. SMTPとの関係

◇ ESMTPはSMTPを“進化”させた仕組み

ESMTPは、SMTPを一から作り直したわけではありません。もともとのSMTPをベースに、便利な機能を追加した「進化版」のような存在です。つまり、SMTPが基礎、ESMTPがその発展形と考えると理解しやすいでしょう。

◇ EHLOコマンドの導入

ESMTPでは、SMTPで使われていた「HELO」という挨拶コマンドの代わりに、「EHLO」というコマンドが使われます。このEHLOを使うことで、相手のメールサーバーが対応している拡張機能（認証や暗号化など）を確認できます。

■ 3. ESMTPの主な機能

◇ メール送信時の認証

ESMTPでは「SMTP認証（SMTP AUTH）」という仕組みを使って、送信者が正しい人であるかを確認できます。これにより、なりすましや迷惑メールの送信を防ぐことができます。

◇ 暗号化通信への対応

ESMTPは、通信を暗号化する「STARTTLS」に対応しています。これによって、メールが送られる途中で盗み見られるリスクを減らせます。

■ 4. まとめ

ESMTPは、従来のSMTPをより安全で便利に進化させた仕組みです。今のメール送信では、このESMTPが標準的に使われています。
メールを送るときに特別に意識する必要はありませんが、「メールが正しく、安全に届く」ためにはこのESMTPが欠かせない存在です。
つまり、ESMTPは現代のメール通信を支える“目に見えない土台”といえるでしょう。