エンベロープトゥー、ヘッダートゥートハ?メールの宛先を表す「To」には、実は2つの種類があります。それが「エンベロープTo」と「ヘッダーTo」です。どちらも「誰に送るのか」を示しますが、使われる目的や表示される場所が異なります。この記事では、「エンベロープTo」と「ヘッダーTo」の違いを分かりやすく解説します。目次エンベロープTo、ヘッダーToとはエンベロープToの役割ヘッダーToの役割2つの違いまとめ■ 1. エンベロープTo、ヘッダーToとはエンベロープTo(Envelope To)とは、メールを送るときに「実際に届ける相手」を示す情報です。これは、メールを運ぶシステム(サーバー)が使う宛先で、実際にメールがどこへ配達されるかを決めます。通常、この情報は受信者には見えません。一方、ヘッダーTo(Header To)は、メールの中に書かれている「宛先表示」の情報です。受信者がメールを開いたときに見える「To: ○○さん」や「To: info@example.com」といった部分が、ヘッダーToにあたります。つまり、エンベロープTo:メールを届けるための”メールを運ぶシステムが使う宛先”ヘッダーTo:メールを開いたとき”受信者に見える宛先”というように、目的が異なる2つの「To」が存在しているのです。 ■ 2. エンベロープToの役割◇実際の配達先を示す宛先エンベロープToは、メールサーバーが「どのアドレスにメールを送るか」を判断するために使われます。この情報をもとに、メールは正しい受信者のサーバーへ届けられます。 ◇メールの配信管理に関係メールのしくみでは、複数の宛先に同じメールを送ることがあります。そのとき、エンベロープToには実際に送信対象となるアドレスが1つずつ設定され、サーバーが正確に処理します。 ■ 3. ヘッダーToの役割◇受信者が見る宛先表示ヘッダーToは、受信者がメールを開いたときに目にする「宛先情報」です。たとえば、「To: tanaka@example.com」や「To: 田中太郎 tanaka@example.com」と表示される部分がこれにあたります。 ◇表示上の分かりやすさヘッダーToは、人が見るための情報なので、複数人にメールを送るときには「CC」や「BCC」と組み合わせて表示が整理されます。これにより、誰にメールを送ったのかがわかりやすくなります。 ■ 4. 2つの違い項目エンベロープToヘッダーTo主な目的メール配送に使用される宛先受信者に表示される宛先使用者メールサーバー(システム)メールを受け取る人表示場所通常は見えない受信者の画面に表示されるこのように、エンベロープToは「裏側で使われる配達用の宛先」、ヘッダーToは「受信者に見える表向きの宛先」と考えると分かりやすいです。 ■ 5. まとめメールの宛先「To」には、実は2つの種類があります。エンベロープTo:実際に配達する宛先(サーバーが使う情報) ヘッダーTo:受信者が見る宛先(画面に表示される情報)どちらも「宛先」を示していますが、役割が違います。この違いを理解しておくことで、メールの配達や表示のしくみをより正確に把握することができます。
技術情報
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エンベロープTo、ヘッダーToとは?
最終更新日:
2025年11月7日エンベロープトゥー、ヘッダートゥートハ?
メールの宛先を表す「To」には、実は2つの種類があります。それが「エンベロープTo」と「ヘッダーTo」です。どちらも「誰に送るのか」を示しますが、使われる目的や表示される場所が異なります。この記事では、「エンベロープTo」と「ヘッダーTo」の違いを分かりやすく解説します。
目次
■ 1. エンベロープTo、ヘッダーToとは
エンベロープTo(Envelope To)とは、メールを送るときに「実際に届ける相手」を示す情報です。これは、メールを運ぶシステム(サーバー)が使う宛先で、実際にメールがどこへ配達されるかを決めます。通常、この情報は受信者には見えません。一方、ヘッダーTo(Header To)は、メールの中に書かれている「宛先表示」の情報です。受信者がメールを開いたときに見える「To: ○○さん」や「To: info@example.com」といった部分が、ヘッダーToにあたります。
つまり、
エンベロープTo:メールを届けるための”メールを運ぶシステムが使う宛先”
ヘッダーTo:メールを開いたとき”受信者に見える宛先”
というように、目的が異なる2つの「To」が存在しているのです。
■ 2. エンベロープToの役割
◇実際の配達先を示す宛先
エンベロープToは、メールサーバーが「どのアドレスにメールを送るか」を判断するために使われます。この情報をもとに、メールは正しい受信者のサーバーへ届けられます。
◇メールの配信管理に関係
メールのしくみでは、複数の宛先に同じメールを送ることがあります。そのとき、エンベロープToには実際に送信対象となるアドレスが1つずつ設定され、サーバーが正確に処理します。
■ 3. ヘッダーToの役割
◇受信者が見る宛先表示
ヘッダーToは、受信者がメールを開いたときに目にする「宛先情報」です。たとえば、「To: tanaka@example.com」や「To: 田中太郎 tanaka@example.com」と表示される部分がこれにあたります。
◇表示上の分かりやすさ
ヘッダーToは、人が見るための情報なので、複数人にメールを送るときには「CC」や「BCC」と組み合わせて表示が整理されます。これにより、誰にメールを送ったのかがわかりやすくなります。
■ 4. 2つの違い
このように、エンベロープToは「裏側で使われる配達用の宛先」、ヘッダーToは「受信者に見える表向きの宛先」と考えると分かりやすいです。
■ 5. まとめ
メールの宛先「To」には、実は2つの種類があります。
エンベロープTo:実際に配達する宛先(サーバーが使う情報)
ヘッダーTo:受信者が見る宛先(画面に表示される情報)
どちらも「宛先」を示していますが、役割が違います。この違いを理解しておくことで、メールの配達や表示のしくみをより正確に把握することができます。